マネジメントを〝無駄〟に終わらせないために
by 石田淳 2018年9月18日
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世の中には実にさまざまなマネジメント手法があります。
部下をタイプ別に分けて、それぞれに合ったマネジメントをする方法…。
とにかく「人間関係」を重視して、
絆を大切にし、家族のように付き合うマネジメント…。
相手の「意識」や「姿勢」を変えることを目的として、
内面的なアプローチを試みる手法…。
ここでさまざまなマネジメント手法の「良し悪し」について言及するつもりはありませんが、
新しいマネジメント手法を導入するにあたって、企業側が決して忘れてはならないことがあります。
それは
「(マネジメント手法を)導入することで、何がどう変わったのか?」
を必ず「数字で検証する」ということです。
たとえば、新しいマネジメント手法を導入したことによって、
・売上がどれだけアップしたのか?
・離職率がどれだけ下がったのか?
・事故件数がどれだけ減ったのか?
・生産性がどれだけ上がったのか?
(残業時間がどれだけ減ったのか?)
など、対象と期間を決めて、正確な数値を検証するのです。
この検証無くしては、マネジメントの「効果」は、わかるはずがありません。
「どうやらメンバーの士気が高まったようだ」
「みんなテキパキ仕事をするようになった」
「なんとなくイキイキしている」
このような曖昧なものは、真の「結果」とはいえないでしょう。
マネジメントが何のために必要なのかといえば、それは部下に「結果」を出してもらうためなのです。
新しいマネジメント手法の導入を検討したり、実際にさまざまな手法を試みてみる企業は多いものです。
しかし、その大半が、正確な「(導入後の)数字による検証」をしていないというのが、私の印象です。

石田淳
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者・社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事・ アメリカの行動分析学会 ABAI会員・日本行動分析学会会員・日本ペンクラブ会員 ・日経BP主催『課長塾』講師。 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。
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