こんにちは、石田淳です。

 

世の中のビジネス現場には

実に数多くの「研修」が存在します。

 

しかしそれがうまくいっているかというと、

残念ながらそんなことはなく……。

 

「研修がうまくいかない」

「もっと効果的な社員教育がしたい」

 

経営者の方から、そんな相談を受けることがよくあります。

 

「どうすれば社員をうまく教育できて、

 自分からやる気を出して仕事に取り組んでくれるのでしょう?」

 

もちろん、相談してくる方の目的は、

「社員にやる気を出してもらう」ことが最終の目的ではありません。

「やる気を出して仕事をして、業績を上げる」

ことが、会社として目指すことであり、

経営者の目的だといえます。

 

ですから、

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、

「業績につながらない社員教育、研修」

などは、本来必要ないのです。

 

ましてや、働く人の価値観が多様化している現在、

会社が「働くにあたっての心構え」や「仕事の哲学」を

教育や研修によって押しつけるもの、

いたずらに離職率を増やすだけかもしれません。

 

「でも、研修のときにトップが仕事に関する

 〝いい話〟をすると、社員の顔が輝きます」

 

そう言ってくる経営者の方もいます。

 

たしかに会社の理念やミッション等を

感動的に伝えれば、

社員はその言葉に共感し、モチベーションを持つかもしれません。

しかし、業績アップには結びつかない……。

なぜかといえば、そのモチベーションが「続かない」からです。

いい話を聞いて、その場では感銘を受けても、

翌日になればいつもと同じ気持ちで仕事をしている、

なんてことは、よくあることです。

 

また、何をもって「モチべーションがアップしたか」を

図るか、ということも重要です。

「社員の顔が輝いた」

これで「ウチの社員は皆モチベーションが高い」

などと判断することはできませんし、

何よりモチベーションのアップによって

どうなればよいのか? を考えるべきでしょう。

答えは簡単。「業績をアップさせること」ですよね。

 

業績アップに直接結びつくことでなければ、

いくら研修の機会を多く設けても、無駄でしかありません。

 

では、業績アップのための「スキル」を

積極的に学ばせればいいのか?

 

これはもちろん大事なことですが、

ここでも「続ける」ということが重要になります。

「研修を続ける」ではなく、

「行動を続ける」という意味です。

 

「うちは外部から専門講師を招聘するなどして、

 スキルに関する研修に力を入れている」

「社内で培ってきたスキルを体系的にまとめて、

 上司が研修を行なっている」

 

そんな会社も多いことでしょう。

「スキル」を身に付ける、

つまり「やり方を知る」ことは、

もちろん間違いではありません。

しかし、以前からお話ししている

「人が物事を〝できない理由〟」を

あらためて思い起こしてみてください。

 

・やり方を知らないから、できない。

・(やり方を知っていても)継続の仕方を知らないから、できない。

 

この2つでしたね。

 

スキル研修で「やり方」を知るだけでは、

実は不十分なのです。

それを「続ける」ための仕組みがなければ、

いくらしっかりした体系のスキル研修をしても、

これまた無駄なものになってしまいます。

 

研修の成功……そのカギは、

その後の「継続」につなげることだと、

覚えておいてください。