「できない理由『やり方を知らない』への対処」
by 石田淳 2018年11月6日
用語, 石田淳 0
「仕事(あるいは物事)が〝できない〟」
ことの理由のひとつに、
「『やり方』を知らない(からできない)」
というものがあります。
「やり方」とは、知識や技術、
何をどういった手順で、何をポイントとして捉えればいいかという
「スキル」に当たる部分ですね。
これは言い換えれば
「どのように行動すればよいか」
ということであり、その方法を身に着けることが、
「『やり方』を知る」ということです。
「どのように行動すればいいか」を
人に教える場合(マネジメントする場合)は、
「知識」と「技術」を分けることが大事です。
「知識」とは、「聞かれたら答えられること」。
スポーツでいえば、「ルール」や「理論」、
「道具」や「その使用法」などが、知識にあたります。
「技術」とは、「やろうとすればできること」。
スポーツでいえば、ずばり「実技」のことです。
まず前提となる知識を教えておき、
技術については「行動を細かく分解する」ことがポイントです。
たとえば
「スマホで会社に電話をする」ということも、
スマホを触ったこともないような人には、
できなくて当然です。
・スマホを手に取る
・画面を見る
・左下にある電話のマークをタッチする
・電話帳から会社の番号を探し、タッチする
と、一つひとつの作業を洗い出すこと、
それが「行動の分解」というものです。
こうすることによって、
「何ができないのか?」が浮き彫りにされ、
適切な対処(何を練習すべきか、など)がわかるのです。

石田淳
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者・社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事・ アメリカの行動分析学会 ABAI会員・日本行動分析学会会員・日本ペンクラブ会員 ・日経BP主催『課長塾』講師。 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。
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