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行動科学マネジメント松尾淳一ブログ

2009年09月05日
September

兵に将たり、将に将たり

 

今日は、エステサロンを多店舗展開している社長と会った。

月に一回お邪魔して、社内の各部門のマネージャーの養成と、

彼らと一緒に今までの過去のマニュアルを精査し、行動をベースにした仕組みを構築することが私の仕事。

この社長、人の配属が抜群で、優秀な社員を使うことが非常に上手い。

お邪魔させてもらうと、いつも思い出す言葉がある。

それが、「兵に将たり、将に将たり」

漢の初代皇帝劉邦の話である。

 

ある時、劉邦が部下の名将、韓信とこんな話をしている。

「韓信よ。私はどれくらいの数の兵の将になれるか?」

韓信はこたえた。

「陛下はせいぜい10万の軍隊の将となる程度でしょう」

「では、お前はどうなのだ?」

「私なら、多ければ多いほどよろしゅうございます」

「では、なぜそれだけ優秀なお前が、なぜ、私の部下になっているのだ?」

「陛下は兵に将たることは出来ませんが、将に将たることが出来ます。

これが、私が陛下に虜(とりこ)にさせられた理由であります。」

 

つまり韓信は、自分は確かに多くの兵を統率(兵に将たり)はできるが、

その百戦錬磨のリーダーをまとめるリーダー(将に将たり)ではない。

それができるのは劉邦だけ、その器は劉邦だけであると、伝えたかったのである。

 

また劉邦自身も、

  「謀」は軍師の張良には及ばない。

  「政治」は宰相の蕭何には及ばない。

  「軍事」は将軍の韓信には及ばない。

という類の言葉を残している。

そして、「この三人は非常に仕事ができる。その分野においては私は全くかなわない。

ただ、自分は、この三人を用いることができる能力がある。」

それが、「天下をとれた理由である。」と。

 

どんなに優れた人であっても、一人でできることには限界がある。 

多くの才ある人材を活かしきることができることこそ、これからの時代のリーダーにも求められることであるし、

最大限のパフォーマンスを発揮できる仕組みをつくっていくことが、これからのマネジメントの課題であろう。

前述のエステサロンの社長も、人を活かし、組織を大きくし、お客様にサービスを提供している。

組織は人の集合体。

その可能性を活かす仕組みを多くの企業に伝えたいものです。

 

 

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